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記紀・万葉コラム Vol.05大長谷若建命の逸話の地 吉野を往く

丹生川上神社。本殿は東吉野村の文化財、境内・東殿そばにある石灯篭は国の重要文化財に指定されている。

大長谷若建命の逸話の地吉野を往く

猛々しくも、恋多き天皇

大長谷若建命と蜻蛉との故事を名に残す「蜻蛉の滝」。

多くの逸話に彩られた、第21代天皇・大長谷若建命こと雄略天皇。皇位継承のため次々にライバルを抹殺するなど、猛々しい気質が語られるその反面、数多くの恋物語が古事記に記されており、恋多き天皇でもありました。その雄略天皇が吉野の宮に行幸した際、吉野川のほとりで出会った麗しい乙女の舞に感心し、詠まれた歌や、狩りに出かけられた際に蜻蛉(あきづ=とんぼのこと)を褒め称えた歌など、吉野は雄略天皇ゆかりの地です。この蜻蛉の歌が『み吉野の 袁牟漏(おむろ)が嶽に猪鹿伏すと、誰ぞ、大前に...』であり、主な内容は?天皇が狩りをしていた時、御呉床(あぐら)に座られていると、虻が天皇の御腕に食いつき、その瞬間、蜻蛉が飛んできてその虻をくわえて飛び去った。その蜻蛉を天皇が褒め称えてお詠みになった"というもので、蜻蛉が古代より縁起のよい虫と考えられていたことがうかがえる逸話です。

境内に咲くヤマユリは別名・ヨシノユリとも。7月中旬から8月初旬に見頃を迎える。

この歌に出てくる?袁牟漏が嶽"は、東吉野村にある丹生(にう)川上神社の社殿背後の小牟漏岳(おむろだけ)といわれています。美しい丹生川を望むこの神社の主祭神は、水の女神・罔象女神(みづはのめのかみ)。また、7月中旬から8月初旬頃には、約1千本のヤマユリが咲き誇るため、いつしか?ヤマユリが香る社・癒しの杜"と呼ばれるようになりました。丹生川の清らかなせせらぎの音に包まれながら、この地を巡ってみてはいかがでしょうか。

丹生川上神社

お問い合わせ 0746-42-0032 【HP】
住所 吉野郡東吉野村小968
交通アクセス 近鉄榛原駅からバス東吉野村役場前下車、東吉野村コミュニティバス・ふるさと号へ乗 り継ぎ、蟻通(ありどおし)下車すぐ
※バスの運行は月?金曜のみとなります。ただし、土曜は予約制で運行していますので、 詳しくは東吉野村役場(0746-42-0441)までお問い合わせください。

蜻蛉の滝

お問い合わせ 0746-52-0111(川上村地域振興課)
住所 吉野郡川上村西河
交通アクセス 近鉄大和上市駅からバス西河下車、徒歩約30分

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