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記紀・万葉コラム Vol.07ご祭神は神の剣 神話が彩る鎮めの社

境内には約30羽の鶏が放たれている。古代、鶏は神の使いともされていた。

ご祭神は神の剣神話が彩る鎮めの社

神武天皇を救い、大蛇(オロチ)を退治

日本古代史上の貴重な宝、七支刀(国宝・非公開)。左右に枝刃があり、刀身には銘文が刻まれる。

「東方にすばらしく美しい土地がある」。九州から大和を目指した神武天皇一行は、熊野の地で全軍壊滅の危機に陥ります。その窮地を救ったのが、天から降ろされた剣、布都御魂(ふつのみたま)にみなぎるご神威でした。大和平定後、この天剣は石上神宮のご祭神として祀られることになります。

日本最古級の神社である石上(いそのかみ)神宮は、三祭神の内、二祭神がご神剣。もう一つは須佐之男命(すさのおのみこと)がヤマタノオロチを退治したと伝わる霊剣、天十握剣(あめのとつかのつるぎ)です。

石上神宮は武門の棟梁であった豪族・物部氏の総氏神で、古代ヤマト王権の武器庫も兼ねたとされるところ。『古事記』や『日本書紀』にも記される、勇壮な神話に彩られた大和の国の鎮めの社です。

石上神宮。拝殿(国宝)後方には、伝承のご神体が発掘された禁足地が広がる。

また、独特な形をした名高き宝剣、七支刀(しちしとう)も伝世のご神宝。4世紀に百済王より倭王に贈られたとされる鉄剣で、「この刀は出でては百兵を避けることが出来る」などと解読された銘文が刻まれています。

かつて本殿は無く、主祭神は拝殿奥の聖地、禁足地(きんそくち)に埋斎されたと伝えられていました。そして明治7年、神話世界が現代に証されることとなります。この地の発掘調査を行ったところ、まさに伝承どおり、古墳時代中期とされる剣や銅鏡や勾玉など多くの副葬品が出土。今の世に現れたご神体は、その後に造営された本殿に鎮座されています。

石上神宮

お問い合わせ 0743-62-0900 【HP
住所 天理市布留町384
交通アクセス JR・近鉄天理駅からバス石上神宮前下車、徒歩約5分

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