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記紀・万葉コラム Vol.08天に大神、地に螢舞う「元伊勢」の古社

上演中に篝火を落とし、螢が数百匹も放たれて舞う。幽玄の美で名高い「あきの螢能」。

天に大神、地に螢舞う「元伊勢」の古社

天照大神を祀る  元伊勢、最初の地

伊勢神宮と同じ造りの社殿。棟上の堅魚木(かつおぎ)は伊勢神宮内宮と同じく10本並ぶ。

紀州・熊野の難所を越えた神武天皇は、阿騎野の地で天照大神を祀り、神の威光をもって、大和平定へ軍を進めたといわれます。

『古事記』や『日本書紀』にも記される「神武東征」。その主要舞台とされる阿騎野は、数々の伝承が残る記紀・万葉のふるさとです。

この地の古社、阿紀神社の主祭神は天照大神。須佐之男命(すさのおのみこと)の子孫、秋毘賣命(あきひめのかみ)がこの地を開拓、天照大神を祀ったことが創始とされ、天照大神が伊勢神宮に鎮まるまで祀られた「元伊勢」の一つです。

荘厳な境内に建つ能舞台。約350年前の建立時そのままの姿で、今も佇む。

崇神天皇の御代、天照大神の鎮座地を探す旅に出た倭姫命(やまとひめのみこと)が、最初に祀った地が阿騎野の照巣(てれす)であったとされています。

社殿は伊勢神宮と同じ神明造りで南向き。平安時代に造営され、寛文年間に建て替えられました。

旧社地は持統天皇が照巣から天照大神を遷したとされる、阿騎野の丘の高天原と呼ばれるところ。格式高い社は、深い歴史の重なりに彩られています。

境内には江戸時代に建立された能舞台が現存。織田信長の子孫であり、能を愛した織田長頼が寄進したと伝えられています。

毎年6月中旬には全国でも名高い「あきの螢能」が催され、観客を幽玄の美に誘います。

阿紀神社

お問い合わせ 0745-82-2457(宇陀市商工観光課)
住所 宇陀市大宇陀迫間252
交通アクセス 近鉄榛原駅からバス大宇陀高校下車、徒歩約5分

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