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記紀・万葉コラム Vol.15雄略天皇の前に人の姿でおいでになった、「いちごんさん」こと葛城一言主之大神

海柘榴市があったとされる場所
一陽来復祭
御灯明の献灯の他、鬼剣舞(おにけんばい)も奉納されます。また冬至の二日前から節分まで、幸運と金銭面に ご利益があるとされる一陽来復(難転魔滅)のお守りを求めることができます。

雄略天皇の前に人の姿でおいでになった、「いちごんさん」こと葛城一言主之大神

葛城一言主神社 全国各地の一言主神を奉斎する神社の総本社。地元の人から一言だけ願いを聞いてもらえる「いちごんさん」として親しまれています。 お問い合わせ:0745?66?0178所在地:御所市大字森脇432交通アクセス:近鉄御所駅からバス宮戸橋下車、徒歩約30分

古事記下巻には、第二十一代雄略天皇の物語が登場します。 葛城山へ狩りに出掛けたときのこと、天皇の行列にそっくりな一行を見つけ、「大和国(やまとのくに)の大君は私しかいないはずなのに、誰の行列なのか」と問われました。すると、同じことを相手も問うたので、天皇はお怒りになられ、従者たちが、弓に矢をつがえ構えました。相手も同様に弓に矢をつがえたので、天皇は互いに名乗ることを提案されました。相手は「私は凶事(まがごと)も一言、吉事(よごと)も一言でお告げする神、言霊(ことだま)の呪力をつかさどる神、葛城一言主之大神である」と名乗られたので、天皇は恐れつつしみ、ご自身の太刀、弓矢をはじめ官人の着ている衣も脱がせて、献上されました。一言主之大神は喜ばれ、献上品を受け取られました。

この一言主之大神をお祀りするのが、葛城一言主神社(かつらぎひとことぬしじんじゃ)です。毎年冬至の日の夕刻には、「一陽来復祭(いちようらいふくさい)」が行われ、御神前に灯明を献灯し、万物の霊を慰め、陽を迎えて再生を願い、招福を祈願します。祭りは室町時代から伝わっており、もとは夜中に行う秘儀であったとか。この機会に、古代の空気感ただよう葛城の地を訪れてみてはいかがでしょうか。

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